元医学部長の「アカハラ」認定 神戸大に賠償命令 神戸地裁

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元医学部長の「アカハラ」認定 神戸大に賠償命令 神戸地裁

記事要約

神戸大元医学部長から地位を利用した嫌がらせ「アカデミック・ハラスメント」(アカハラ)を受けたとして、医学研究科元准教授の男性が、神戸大と元医学部長に計2千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が28日、神戸地裁であった。小西義博裁判長はアカハラを認め、神戸大と元医学部長に計275万円を支払うよう命じた。

 判決によると、元医学部長は元准教授に「自分で身を引けへんかったら処分する」「進退を一任しないなら、研究も診療も一切できないようにする」などと再三退職を強要。元准教授が拒否すると「助教授のくせに」「アホ」「エゴイスト」などと非難した。

 小西裁判長は「長時間、侮蔑的・脅迫的な表現で退職を迫っており、不法行為に当たる」と認定。さらに、診療や研究ができない地位に追いやったことや、厳重注意処分としたことも「制裁や嫌がらせを目的にしたもので、原告が受けた精神的苦痛・不利益は大きい」と指摘した。

疑問

アカハラに至る原因は何か

考え・主張

アカデミックハラスメントは絶対的に上の立場である教授や教員がその立場を利用して学生や研究員に不当な要求をするものである。まず学生から見れば教員に逆らうことなどできるはずもなく泣き寝入りするほかないという非常に悪質なハラスメントだと思う。このようなことを防止するためには、大学は専用の相談窓口を設置し、もしアカハラが起こった際は学生の相談をうけ、アカハラを行った教員を糾弾できるような制度を置くことが必要だと思う。